活動報告

―  新着トピックス  ―

 ☆2019年の念頭にあたって☆

☆2018年の念頭にあたって☆

NPO法人長良川環境レンジャー協会
理事長 坂井田 節

謹んで新年のお慶びを申しあげます。
日頃より当協会に対しまして、ご理解とご支援を賜り厚く御礼申しあげます。
当協会設立の発端は、平成10年2月に遡ります。岐阜市内で開催された地域づくりフォーラムの中で、河川利用者が捨てたゴミがそのまま放置され無法地帯になっているとの指摘がありました。そこで実状の改善を目指して「これ以上、金華山や長良川、そして水源である上流の環境を汚染させないこと。美しい水やレクリェーションの場所を保ち、この地域に住む人々、日本中の方に良い環境を提供すること。」が提言されました。これを受けて同年4月、岐阜市を中心とした行政、各種団体、市民有志が立ち上がり「長良川環境レンジャー協会」が任意団体として結成され、まず河原の清掃活動からスタートしました。平成12年9月にNPO法人となり「清流長良川を次の世代に引き継ぐ」を基本理念として、今日に至っております。当協会ではこの提言を具現化するために「伊勢湾にゴミを流さない」、「美しい長良川を楽しんでいただきたい」を合い言葉に、上流の郡上市から下流の桑名市までの長良川流域連携クリーン作戦や河原の清掃活動、マナー向上の啓発・水難事故防止の啓発等の活動を行っております。当協会設立21年目を迎えるにあたって、発足当時の先輩方の長良川に対する熱い思いを再確認し活動します。今年も皆様方のご支援とご協力をよろしくお願い申しあげます。

 ☆理事長挨拶☆

青葉の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は当協会に対しまして格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、この度の通常総会及び理事会におきまして私が第4代目の理事長に就任することになりました。
当協会は、平成10年に岐阜市の任意団体として発足して14年、また特定非営利活動法人(NPO法人)を取得して11年半になります。
当協会の活動目的であります河川の環境保全を図る活動、町づくりの推進を図る活動を通して、微力ながら私の力の限りを尽くし頑張る所存でございますので、皆様方のご支援を頂きますようお願い申し上げます。私達は、これまでと同様「清流長良川を次の世代へ引き継ごう!!」をスローガンとし、この目的に向かって着実に粘り強く活動してまいります。是非、私達にこれまでにも増してご支援とご協力を頂きますようお願い申し上げまして、新任の挨拶とさせていただきます。

(理事長 坂井田 節 さかいだたかし )

 理事長 略歴 

昭和15年2月 岐阜県生まれ。昭和40年3月東北大学大学院農学研究科修士課程修了。昭和55年7月農学博士号取得、昭和57年4月聖徳学園岐阜教育大学助教授、同59年4月同大学教授。平成元年5月科学技術庁登録技術士。同24年3月岐阜聖徳学大学退職、同大学名誉教授。平成17年7月NPO法人長良川環境レンジャー協会の下部組織として、学生レンジャーを創立。平成20年4月賛助会員、同23年4月正会員、同年5月理事就任。



―  活動レポート  ―

 1. 平成30年度長良川環境巡視活動開始式を行いました

平成30年度長良川環境巡視活動開始式を行いました

4月21日(土)平成30年度河原啓発清掃活動の開始式を行いました。当日は、柴橋岐阜市長さん始め、国、県、市の行政の皆さん、各企業・団体の皆さん、長良川下流域の連携団体・木曽三川ごみの会の皆さん、そして私達会員を含めた総勢103名が雄総の河原に集合しました。式終了後、金華山の新緑と長良川を満喫しながら、岐阜グランドホテル前の河原~鵜飼大橋までの長良川右岸一帯を清掃、参加者の皆さんと一緒に気持ちの良い汗をかき活動のスタートを切りました。今年度も私たちは、“清流長良川を次の世代に引き継ごう”を合言葉に、より美しい長良川の実現を目指して、河川利用者に対してゴミの持ち帰り等の啓発を実践しながら、河川空間における安全と自然環境の保護を確保するために活動を行ってまいります。皆様の積極的なご参加とご協力をお願いいたします。

※当日ゴミの回収状況
 可燃ゴミ 23袋48kg、ビン・ペットボトル 4袋8.5kg、

 カン 1袋3.5kg、その他不法投棄などの粗大ゴミ(金物を含む)50kg

合計 28袋 110kg 

平成30年度長良川環境巡視活動開始式を行いました


平成30年度長良川環境巡視活動開始式を行いました


平成30年度長良川環境巡視活動開始式を行いました


平成30年度長良川環境巡視活動開始式を行いました

当日の活動の様子が
岐阜新聞に掲載されました。


 2. (公社)岐阜県ビルメンテナンス協会さんと長良川清掃活動

(公社)岐阜県ビルメンテナンス協会さんと長良川清掃活動
(公社)岐阜県ビルメンテナンス協会さんと長良川清掃活動

5月12日(土)、(公社)岐阜県ビルメンテナンス協会さんが社会貢献活動として実施されている長良川清掃活動は、毎年継続的に行われ今年で11回目を迎えました。日頃からご支援を頂いているビルメンテナンス協会さんと当協会との共同清掃活動は、前日の雨により足下の悪い中にも関わらず、昨年よりも多くの方の参加がありました。皆さん熱心にゴミ拾いに精を出して下さりたくさんのゴミを回収することが出来ました。本当にお疲れ様でした。

※当日の参加者:ビルメンテナンス協会66名、当協会15名
※当日ゴミの回収状況
 可燃ゴミ 23袋53kg、ビン・ペットボトル 2袋4kg、
 カン 2袋2.5kg、金物 30kg、その他粗大ゴミ 50kg

合計 27袋 139.5kg


 3. 第20回長良川流域一斉環境調査を実施しました

6月3日(日)、長良川流域10地点、木曽川1地点、揖斐川1地点の合計12地点において、今年も各流域の皆さんと一緒に河原の汚染調査(清掃)・水質調査・透明度調査・自然度調査などの環境調査を実施しました。この調査は河川の環境保全を図るため、川の現状を把握すると共に、流域の人達と交流を図り、河川愛護の普及に努めるものです。調査を通じて、流域の皆さんと交流を図りながら、それぞれの地域の川の現状を把握し河川環境保全の大切さを再認識しました。(参加者:175名)

第20回長良川流域一斉環境調査を実施しました
第20回長良川流域一斉環境調査を実施しました
第20回長良川流域一斉環境調査を実施しました
▲関市池尻 鮎の瀬橋地点

▲関市池尻 鮎の瀬橋地点

▲羽島市小熊町 東西橋地点

▲羽島市小熊町 東西橋地点

▲郡上市白鳥町 白山長滝道の駅地点

▲郡上市白鳥町白山長滝道の駅地点


 4. 岐阜信用金庫さんと長良川クリーン作戦

岐阜信用金庫さんと長良川クリーン作戦

6月9日(土)、日頃当協会をご支援いただいています岐阜信用金庫の皆さんと長良川清掃活動を行いました。この地域貢献活動は今年で21回目とのこと、活動地域も岐阜・愛知と幅広く実施しておられます。今年も岐阜地区の長良川右岸・岐阜グランドホテル前の河原から鵜飼大橋下付近までと左岸・せいらん会館前の河原に分かれ総勢164名にて“清流長良川の環境保全活動”に貢献しました。

※当日の参加者:岐阜信用金庫132名、当協会17名
※当日ゴミの回収状況 
 可燃ゴミ 39袋111kg、ビン・ペットボトル 3袋2.5kg、
 カン 2袋2kg、その他粗大ゴミ等 26.3kg 

合計 49袋 141.8kg

岐阜信用金庫さんと長良川クリーン作戦


岐阜信用金庫さんと長良川クリーン作戦


岐阜信用金庫さんと長良川クリーン作戦


岐阜信用金庫さんと長良川クリーン作戦

当日の活動の様子が
岐阜新聞に掲載されました。


 5. 瑞穂市立南小学校4年生と野外教育活動(水生生物調査)

6月15日(金)、南小学校4年生97名と水生生物調査を行いました。この活動は、総合的な学習の時間「水の学習」の一環として「身の回りの環境を調べよう」と瑞穂市の水の中の生き物や水質調査を行うことにより、川の環境と生き物のつながりに目を向け、自然を大切にしようとする気持ちを持つことを目的とし行いました。
活動場所:揖斐川鷺田橋
活動内容:水生生物による水質調査(簡易パックテストによる水質調べ含む)
水生生物による水質判定はⅠ(きれいな水)と判定されました。

瑞穂市立南小学校4年生と野外教育活動(水生生物調査)


瑞穂市立南小学校4年生と野外教育活動(水生生物調査)

▲水生生物採集の様子

瑞穂市立南小学校4年生と野外教育活動(水生生物調査)


瑞穂市立南小学校4年生と野外教育活動(水生生物調査)

▲水生生物仕分け作業の様子

瑞穂市立南小学校4年生と野外教育活動(水生生物調査)

▲パックテストによる水質調査等の様子


 6. 24時間テレビ長良川清掃プロジェクト

24時間テレビ長良川清掃プロジェクト
24時間テレビ長良川清掃プロジェクト

7月14日(土)、今年8回目を迎える、「24時間テレビ41 愛は地球を救う」“地球環境保護支援・長良川清掃プロジェクト”が開催されました。このプロジェクトは、岐阜県、中京テレビ放送24時間チャリティー委員会、長良川流域環境ネットワーク協議会、当協会4者共催により、長良川の河川敷において清掃活動を行いました。今年度も地域の企業・団体・学校関係など多くの皆さんの参加を得て盛大に行うことが出来ました。また、この日は、河川敷の清掃活動とEボートによる対岸の漂着ゴミの回収も行いました。皆さんありがとうございました。

※当日の参加者:268名(内当協会19名)
※当日ゴミの回収状況
 可燃ゴミ 34袋90.5kg、ビン・ペットボトル2袋1.5kg、
 カン 1袋1kg、金属類20kg、その他漂着ゴミ・粗大ゴミ等80kg

  合計 37袋 193kg


 7. 一宮生活協同組合さんと生き物調査

一宮生活協同組合さんと生き物調査

7月25日(水)、木曽川・南派川にて一宮生活協同組合の家族の皆さんと今年も生き物調査を実施しました。川にすんでいる魚や水生生物の観察、さらにそこにすんでいる水生生物を採集して水のきれいさも調べました。常日頃より環境・生態系維持への配慮に心がけ環境活動に取り組んでみえる一宮生活協同組合さんと、この日は未来を担う子どもたちへの環境教育活動として、木曽川の自然の中で楽しく活動をしながら充実した時間を過ごしました。 ※水生生物による水質判定は、Ⅱ(ややきれいな水)でした。

一宮生活協同組合さんと生き物調査
一宮生活協同組合さんと生き物調査
一宮生活協同組合さんと生き物調査

 8. 水生生物調査体験学習会を実施しました

木曽川上流河川事務所管内の木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の10箇所において、今年度も木曽川上流河川事務所と共同で水生生物による簡易水質調査を実施しました。<調査実施期間:8月1日(金)~10月10日(水)>
この体験学習は、水辺に生息する生物を観察することにより、河川の水質保全や河川愛護などへの理解を深めるとともに、環境問題への関心を高めてもらうことを目的としています。

調査結果~木曽川~

調査地点名
水質階級の判定
犬山頭首工Ⅱ(ややきれいな水)
平成川島橋Ⅱ(ややきれいな水)
東海北陸道南派川橋Ⅱ(ややきれいな水)
▲犬山頭首工地点にて

▲犬山頭首工地点にて

▲平成川島橋地点にて

▲平成川島橋地点にて

調査結果~長良川~

調査地点名
水質階級の判定
藍川橋Ⅰ(きれいな水)
長良橋Ⅰ(きれいな水)
忠節橋Ⅰ(きれいな水)
▲藍川橋地点にて

▲藍川橋地点にて

▲長良橋地点にて

▲長良橋地点にて

調査結果~揖斐川・牧田川~

調査地点名
水質階級の判定
岡島橋Ⅰ(きれいな水)
平野庄橋Ⅰ(きれいな水)
鷺田橋Ⅰ(きれいな水)
広瀬橋Ⅰ(きれいな水)
▲鷺田橋地点にて

▲鷺田橋地点にて

▲広瀬橋地点にて

▲広瀬橋地点にて


 9. 岐阜伊奈波ライオンズクラブ長良川清掃奉仕活動

岐阜伊奈波ライオンズクラブ長良川清掃奉仕活動

11月3日(土)、今年も岐阜伊奈波ライオンズクラブさん主催の「長良川クリーンウォーク」が行われました。開会式では、ライオンズクラブ会長の三田村様より“レンジャーハット12個”を寄贈していただき、当協会理事長から感謝状を贈呈しました。
当日は、ボーイスカウトの皆さんや一般参加の皆さん、当協会のメンバーを含め総勢223名にて、長良橋から金華橋に向けて清流長良川を眺めながら歩き清掃活動を行いました。今年は、7月の出水等により川の状況が一変し風雨と増水により漂着していたペットボトルや缶、発泡スチロールなど軽いものはほとんど下流域に流されてしまいました。残された大きな流木や堆積された漂着ゴミを皆さんの協力で回収することが出来ました。

※当日の参加者:223名(内当協会13名)
※当日ゴミの回収状況
 可燃ゴミ 32袋113kg、ビン・ペットボトル6袋17kg、
 カン 1袋0.5kg、金属類 11.5kg、その他粗大ゴミ等89kg

合計 42袋 231kg

岐阜伊奈波ライオンズクラブ長良川清掃奉仕活動
岐阜伊奈波ライオンズクラブ長良川清掃奉仕活動
岐阜伊奈波ライオンズクラブ長良川清掃奉仕活動

 10. 長良川流域連携クリーン作戦

長良川流域連携クリーン作戦

当協会は「清流長良川を次の世代に引き継ぐ」を基本理念として、日頃は長良川の中流域を中心に河原の清掃活動を実施しております。しかし、最終的には伊勢湾に漂着するゴミの量を減らす必要があります。そこで、当協会では、長良川の源流から河口まで、流域で活動する団体、行政、流域市民と協働して長良川を守るネットワーク化を進め、広域的な活動を推進しております。この活動は「長良川流域連携クリーン作戦」として恒常的に実施しております。
今年も、流域5会場にて実施しました。11月10日に上流域の郡上市と関市の2会場、11日に中流域の岐阜市会場、15日には、下流域の桑名市会場、25には羽島会場で実施しました。5会場の合計で参加者は328人、集めたゴミの量は2,224.3kgに達しました。多数の皆様方にご協力いただきありがとうございました。

当日の活動の様子が岐阜新聞に掲載されました。↓

長良川流域連携クリーン作戦
長良川流域連携クリーン作戦

 11. 長良東小学校4年生と野外教育活動

11月27日(火)、長良東小学校4年生144名の児童と野外教育活動を行いました。この活動は、総合的な学習の時間において、「長良川の環境を守ろう」と題して、身近にある長良川の環境について、観察や調査を通してその実態を知り、自分たちに出来ることを考えることをねらいとしています。
当日は、天候にも恵まれこの時期にしては暖かく、心配していた水辺での活動も順調に行うことが出来ました。ゴミ調査・水生生物調査・水質調査と3グループにわかれ、それぞれ調査活動に取り組みました。「長良川の水はどれくらいきれいなのか?」「長良川の河原の様子はどのようになっているのか?」を調べました。ゴミ調査では、2週間ほど前に“長良川流域連携クリーン作戦”を実施した影響により昨年度よりゴミの量は少なく感じました。また、水生生物による水質調査の結果は、水質判定Ⅰ(きれいな水)、昨年度に比べたくさんの指標生物を採集することが出来ました。(カワゲラ141匹、ヒラタカゲロウ30匹など)パックテストによる水質結果も“きれい”の数値でした。最後に全体会でそれぞれのグループから結果を発表してもらい、結果から、感じたことや疑問に思ったこと、長良川の環境を守るために自分たちは何をするのかなどさまざまな意見も出ました。私達も改めて考えさせられる貴重な時間となりました。

●ゴミ調査   燃えるゴミ9.5kg、ペットボトル0.5kg、燃えないゴミ11kg、合計21.0kg

●水生生物調査 カワゲラ141匹、ヒラタカゲロウ30匹、ナガレトビケラ1匹、ナミウズムシ1匹、コオニヤンマ7匹、ミズムシ2匹
“水質判定Ⅰ(きれいな水)”

●水質調査   水温12℃(試料水温12℃)COD 4→”少し汚れている“
pH 7.0・PO4-P 0.02→“きれい”

長良東小学校4年生と野外教育活動
長良東小学校4年生と野外教育活動
長良東小学校4年生と野外教育活動
長良東小学校4年生と野外教育活動
長良東小学校4年生と野外教育活動
長良東小学校4年生と野外教育活動

 12. “春季 長良川クリーン作戦”を実施しました

3月16日(土)当協会呼びかけのもと、今年度も“春季 長良川クリーン作戦”を行いました。清掃活動の区間は岐阜市鏡島地区(河渡橋~JR鉄橋橋)。当日は好天に恵まれ、合渡地区自治会連合会の皆さんをはじめ、行政、企業の皆さん、下流域からは木曽三川ごみの会の皆さんも参加していただき総勢110名で活動に取り組みました。上流から流れ着いた流木などの漂着ゴミや樹木に巻き付いたビニールやカーペット、タイヤなどの不法投棄等予想以上に多くのゴミを回収することが出来ました。ありがとうございました。当協会は、31年度も4月から10月まで毎週土・日・祝日に定期的な清掃活動を行っています。これからも皆様方のご協力をお願いします。

※当日のゴミの回収状況
 可燃ゴミ 75袋231kg、ビン・ペットボトル 4袋14kg、カン 2袋9kg
 金属類 12kg、その他漂着ゴミ・不法投棄などの粗大ゴミ50kg

合計 81袋 316kg

“春季 長良川クリーン作戦”を実施しました
“春季 長良川クリーン作戦”を実施しました
“春季 長良川クリーン作戦”を実施しました
“春季 長良川クリーン作戦”を実施しました
“春季 長良川クリーン作戦”を実施しました
“春季 長良川クリーン作戦”を実施しました